黒潮の海へ

ゆこう 黒潮の海へ 明日へ続く 君のふるさとへ

果てしなく碧い海原に 風は強くふいている
よせくる胸の高鳴りは 黒潮のながれ
大きな船も 小さな船も
暖流の中に 漕ぎ出してゆく

萌えたつ南の岸辺から 珊瑚の島をつつみこみ
凍てつく氷の大地へと 黒潮のながれ
やがて北の地の 森と出会うところ
待ち望む実りを もたらすだろう

ゆこう 黒潮の海へ 明日へ続く 君のふるさとへ

精霊たちのねむる海 血潮の息づく母の海
命のつらなるこの海は 黒潮のながれ
太陽の熱さに すべてが生きている
けがしたくはない とわの未来に

国境越えて渦をまく この星の上を巡りゆく
ふるさと結んで流れくる 黒潮のながれ
泡立つ荒波 群れ飛ぶ鳥の声
はるかのぞむ岬は 喜びのフィナーレ

ゆこう 黒潮の海へ 明日へ続く 君のふるさとへ


 太平洋でもっとも巨大な暖流である黒潮は、ミクロネシアから沖縄を包み込んで北上し、日本近海を暖かで豊かな海にしてくれています。その自然の摂理に感謝したいと言う気持ちに、黒潮の海を古来から行き来してきた民衆の国境を越える生活スタイルへの憧れが重なり、「暖かな生命、暖かな人間」の象徴として「黒潮」を感じてきた想いを託しました。

 また、世界の民衆の平和と自然環境と人類の生存を願う運動のパワーは健在であり、その国境を越える雄大な流れを、「黒潮」に例えたいと思いました。ですから、単にそんな海を眺めているという歌ではなく、海に船を出していこうという歌にしようと思いました。

 問題は「どこへ向けて船出していくのか」。金と権力とこびへつらいが価値観となってしまった日本の風潮とは違う「もうひとつの世界」、平和と自然環境と人間の暖かさが大切な価値である「新しい世界」。それは「明日へ続く君のふるさと」だろうということに思い至りました。

  「人間性への帰還」を果たす航海の目的地は、地球の明日を継ぐ全ての生き物の子孫たちに「ふるさとと呼べるもの」を造り出し、残していくことだと気付いたのです。(創作グループ・N.T.)


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